入社まもない23〜4歳の頃、訪れた某月刊男性誌の取材現場に、カメラマンとして参加されていたのが近藤篤さんでした。その後も折に触れて、サッカーの取材現場などで偶然お目にかかってはいたのですが、なにがきっかけで仲良しになったのやら・・。ホント、気がつけば、というカンジです。いつだって率直な意見を言ってくれる、信頼する友人のひとりです。なによりも、サッカー選手からも一目置かれていて・・・。取材現場でオロオロするばかりだったあの頃、どんなにうらやましかったかしれません。そんな近藤さんが撮る写真は、これまた真っ直ぐで優しくて。私がニューヨーク行きのスーツケースに入れたたった一冊の本が、近藤さんの「木曜日のボール」でした。今まで触れてきた写真の中でも、とびきり好きな近藤ワールドは、少々不器用で損することがあったとしても、正直に生きていくことは素晴らしい、と思わせてくれるのです。今回、仕事用の写真をとってほしい、と無理なお願いを聞きいれてくださった近藤さん。お礼かたがた、メールを出してみました。
TITLE: masako shindo
TITLE: atsushi kondo
DATE: 近藤篤さま
TEXT:

「一生に一度のお願い!!写真を撮って欲しいんです。
プロのカメラマンさんにこんなこと突然お願いして、失礼は承知なんだけど・・・。
な〜んでも好きなものご馳走するので、お力を貸していただけないでしょうか!!」
なんて腰の低い留守電メッセージじゃなかったかもしれないけれど、
休日返上でご協力いただいて、本当にありがとう!!!
朝早く、重そうな機材をわんさか担いで登場した近藤さんの姿を見て、
申し訳けない気持ちが倍増したよ。
でもね、メークさんなし、衣装も特に用意せずに撮っていただいた、
たくさんの写真 は、とてもあたたかくて・・・。
普段のわたしのまんま。今の自分がすべて透けて見えるようで、
興味深いものがありました。大切に使わせていただきますね。
このHPでもアップさせていただけるとのこと。なにからなにまで、感謝の嵐、です。
そういえば、もう10年近く経っているよね。最初に何かの取材で
撮影していただいてから。わたし、近藤さんの写真を見るたびに、
嬉しくなっちゃうんです。(注・これは近藤さんのこれまでの作品を
指すのであって、今回のような私の姿を撮影した写真ではありません)
嘘がなくて、澄んでいて。繰り返し見るたび、そのときの私の心の状態によって
受けるモノが違うのね。後ろにあるストーリーみたいなものが浮かび上がってくる。
絵と同じ感覚。構成やら、光の具合やら、私にはわからない難しいことも
踏まえたうえで出来上がっているんだろうけど、
私は、ライブ感というか、ナマなところが大好きです。
と、このくらいでいいですかね、賛辞を送るの。
お世話になっちゃった手前ね。って、 うそうそ(笑)。
これはもちろんホントの気持ちです。でも、どうして写真を撮り始めたの?
カメラマンとして至福の時、目指す究極の写真って、どんななんだろう。
そういえば、あまり聞いたことがなかったような・・・・・。
とにもかくにも、取り急ぎ、先日の撮影のお礼まで。
本当にありがとうございましたっ!!!!
                      しんどうまさこ

TITLE: atsushi kondo
TITLE: masako shindo
DATE: 進藤晶子さま。
TEXT:

お久しぶり、でもないですね。考えてみると、
1週間前に一緒にお好み焼き食べたばかりでした。
確か三回連続でお好み焼きだよね?
なんか最近、お多福ソースの匂いを嗅ぐと進藤晶子を思いだします。
写真、気に入ってもらったみたいでホッとしました。
基本的に僕はどんな女性でも必ず美しく撮れるという
根拠の無い自信を持ってるんだけど、進藤さんはけっこう難しい被写 体ですね。
普段はとてもオープンに見えて、すごくチャーミングな笑顔を見せるわりに、
カメラの前に立つとその自然な笑顔や美しさが30メートルぐらい
身体の内側にドタドタドタっと逃げ込んでしまう。
僕は現像所で、撮影した順番にでき上がったプリントを
1枚1枚見直していたんだけれど、50枚目あたりまでは、
これは明日にでもアルゼンチンに逃げなきゃいけないかな、
と真剣に考え込んでしまいました、笑。
でもまあ、100枚目ぐらいからようやく肩の力が抜けてきて、
150枚目あたりはかなり 素敵な表情を浮かべられるようになったみたいです。
ま、結果として、250回ぐらいシャッター押して5枚くらいは
納得のゆく写真ができ上がったわけだから、それはそれでOK、
あまり深く考えないことにしましょう。
そうですか、10年ねえ、初めて出会ってからもうそんなに経ちますか?
どおりでお互い顔面の皺が増えたわけです(冗談、冗談)。
数ヶ月ほど前のことになるけど、これまでに撮ってきた写真を整理してたら、
その初めて出会ったときに撮った進藤さんの写真が偶然出てきて、
ずいぶん懐かしい思いで眺めてました。
まだストレートのロングへアーで、グレーのニットのワンピースを
着てるんだけど、今の進藤さんよりもあの頃の方が
ずいぶん肉付きがよくて、けっこうセクシーです!
(もちろん今もセクシー だけど、笑)
ま、女性が本当に美しくなるのは30歳を過ぎてからだから、
これからも目一杯精進して、あまり食欲の方に走らず、
ますます素敵な女性になっていってください。
一目見た瞬間に気を失ってしまいそうなぐらいの。(無理か?)
僕の写真に関しては、ちょっと大袈裟なくらい褒めてもらって、
それはそれで非常に光栄なんだけれど、
進藤晶子のHPを見てる人にはまーったく興味がないことだろうから、
とりあえずこの場で深く語るのは止めにしときましょう。
写真を通じて特別何かを伝えたいわけでもないし、
主張したいわけでもないけれど、自分の目が捉えた美しい表情や
風景の写真たちが、それを見る人の心の中心に入り込んでいって、
訳もなく涙が出てきたり、笑顔がこぼれてきたり、
そんなふうになればいいなあ、と思っています。
商店街の八百屋のオジサンが「こりゃ美しいねえ!」と
素直に言ってくれる ような写真、そういうのが理想です。
(この説明じゃわかんないか?)
ま、とにかく、フリーになってからも仕事のほうは順調そうだし、
体調の方も良さそうだから、僕としては安心してます。
やりたいことを見つめ続け、できればなるべく妥協せず、
自分自身の存在そのものがひとつの作品であるような、
そういう女性になっていってくれたら嬉しいです。
テレビやラジオから流れてくる進藤さんの声が、
視聴者の人の心の芯に響いた瞬間、
そこから何かとても大きくて深いものが生まれ出るく る・・・、
そういうのが素敵だなあ、とか僕は思うんだけど。
これもたぶん何言ってるのかわかんないよね?
それでは、また、近いうちに、何か美味しいものでも。
もちろん、4度目のお好み焼きでもOKです。
                       近藤篤

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